第19回 地域活性化支援制度
「幸運 (グッドラック)受賞者のご紹介

応募いただいた22先から選考の結果、受賞先7先、総額500万円の助成を決定致しました。

第19回 地域活性化支援制度目録贈呈式の様子

助成先及び助成理由

島彩

代表 関戸 尚子
広島県内の規格外となり廃棄される農産物をドライ化し販売する取り組みが、地域資源の有効活用や、農業者の活性化に貢献し、地域活性化に寄与。

株式会社 ワタオカ

代表取締役 綿岡 久美子
やすり産業からペット産業への新たな展開が、呉市の伝統産業である仁方やすりの地域ブランド確立
や、全国的な知名度向上に繋がり、地域活性化に寄与。

栗田 みどり

スマートフォンを活用した効率的な鳥獣捕獲システムの導入およびジビエ商品の受託加工・販売が、農作物の被害防止、山の生態系の維持、地域資源の活用に貢献し、地域活性化に寄与。

botanico

代表 西川 奈央子
呉市初のドライフラワー専門店の開設が、呉地域の賑わいづくりに貢献し、地域活性化に寄与。

渡辺環境資材

代表 渡辺 栄人
下蒲刈島におけるイチゴ狩り観光農園の開園が、新たな地域資源の活用や島内への観光客の誘致に貢献し、地域活性化に寄与。

株式会社Tomotasu

代表取締役 花本 朋美
食のデザイン「オブアート」の製作・販売が、呉市の魅力発信や飲食店の活性化に貢献し、地域活性化に寄与。

株式会社豊國

代表取締役 迫越 正彦
最新のメッシュネットワーク技術を用いた地域コミュニケーションシステムの開発が、住民の安心安全で快適な生活を実現させ、住みやすい街づくりに貢献し、地域活性化に寄与。

第19回助成先の選考結果講評

今回の募集には22先の応募がありました。応募された事業内容は、①呉の伝統である『ものづくり・技術開発』に関する事業が1件、②『情報、システム』に関するIT系の事業が1件、③『社会福祉・介護』に関する事業が2件、④『食』の研究開発に関する事業が6件、⑤『生活支援のためのサービス』に関する事業が12件で、その多くが起業・創業あるいは第二創業を目指す事業でした。

応募された事業案について、公益社団法人アクティブベースくれ事務局による「書面調査、実地確認」および選考委員による「書面審査」により10件に絞り、さらに1024日の選考委員会においてこの10件について「プレゼンテーションによる意見聴取・質疑応答」を実施し、厳正かつ慎重に審査を行いました。

 審査にあたっては、公益社団法人アクティブベースくれの設立目的であります「呉市及びその周辺地域において、地域の活性化・振興につながる起業・新規事業(新分野進出)あるいは社会的・文化的活動に対して資金援助を行うこと」を選考委員全員で再確認し、「起業・創業」による地域の活性化・振興、雇用創出と新規性をポイントに審査を行いました。その結果、選考委員会は『助成先及び助成理由』に紹介されています7件を助成先に採択しました。いずれの事業も、事業目的、実行可能性、資金計画、利益計画や新規性等において、しっかりとした展望・計画を持ち、事業化に向け日々研鑽されておられ、いずれの事業も優劣つけがたいものばかりでした。

 最近の傾向として、呉の伝統である「モノづくり」に関連した事業の応募が少なくなり、その一方で「情報・IT」に関連した事業、「食」に関連した事業や「生活支援のためのサービス」に関連した事業が多くなり、ハードからソフトへのシフトが顕著になっています。

これは、地域の高齢化、景気回復を実感できない生活への不安感を反映しているようで、日常生活への関心の高さを痛感しました。また、政府が示す『地方(地域)創生』につながる地域の活性化・地域の振興をめざした商品、サービス開発に関連した事業も多く、呉地域の事業者さんの熱意を感じるとともに「地元愛」を強く感じました。

今回採択されました事業は、これまで以上に様々な業種に分かれ、社会の多様化を映し出したものになりました。特に、市民生活に密着した事業が多いのは、今回の大きな特徴と言えるでしょう。

 呉を象徴する伝統的なモノづくり事業は、重厚長大型の産業構造のもと長く日本経済を支えてきました。しかし、近年の激しい経済変化のなか、大きな固定設備を必要としないソフト型の産業が中心になり、呉のモノづくり産業も変わりつつあります。

 そうした中で、呉の伝統産業の一つである「やすり製造業」において、やすり製造の目立て技術を活用し金属製の工業用やすりからプラスチック製のペット用やすり(癒しのブラッシング、マッサージ効果を考えたグッズ)に用途を拡大した事業者があります。伝統技術の継承と新たな活路を見出す企業努力を感じました。やすり製造業の新たな市場開拓と地場産業の活性化につながることを期待します。

 新たな産業形態としてITを活用したソフト型のモノづくり事業として、安価で大掛かりな機材、設備を必要とせず情報をリアルタイムに送信することで、地域の安全と地域コミュニケーションを確保するメッシュネットワーク技術を活用したコミュニケーションシステム(情報提供)を開発した事業者があります。今年は、九州北部豪雨により大きな被害が発生し、自然災害等に対する市民生活の安全、安心の確保と緊急情報の共有化という重要な課題に真正面から取り組まれた姿勢は高く評価できます。

 また、スマートフォンを利用した鳥獣捕獲システムを開発した事業者は、鳥獣による農作物への被害の防止と里山の生態系維持と同時に、捕獲した鳥獣(ジビエ)を商品化した事業です。

 瀬戸内の温暖な気候と地域の素材を利用、広島ならではの特産品の開発による地域の活性化、地域の振興(6次産業の創造)をめざし地域創生を意識した事業です。島しょ部を中心に地元で収穫したフルーツを使いドライフルーツを生産する事業者です。ドライフルーツの生産過程で添加物を一切使わず、自然素材を最大限生かしたドライフルーツであり地産地消による地域産業の振興と地域のブランディングを目指した事業です。また地元で収穫するフルーツや野菜のなかで大きさの不揃いや傷があるため廃棄されるものを原材料として利用する事業でもあり、社会的な問題になっている食品の廃棄ロスを少なくする努力は評価できる取り組みです

 農業に不向きな島しょ部の遊休地を有効活用し、水耕栽培によるイチゴの観光農園に取り組み、地域の活性化と産業振興を目指した事業者があります。中小企業庁の経営革新計画の承認を受けた事業であり、観光客の誘致や地域の活性化につながります。

 もう一つ食に関連した事業では、オブラートに可食インクで絵や文字を印刷することで、キャラ弁、パンやお菓子を簡単にデコレーションできる「オブアート」を創作した事業者があります。今日話題のインスタ映えすることもあり徐々に関心が高まっています。食の安全・安心を確保しながら、家庭、企業のコミュニケーションツールとして、食を楽しくデザインし見て楽しむツールとして、また簡単に個性豊かなアートを創作できるニューアイテムとして、地域の魅力発信や飲食業界の活性化につながります。

 市民生活を支援する事業では、ドライフラワー専門の花店を創業し、地域の活性化を目指した事業者があります。結婚式や各種イベントで生花が多く使われるなか、使用後のあるいは残った生花の廃棄される量は想像以上の多さです。これら廃棄される生花をドライフラワー化することで、生花の廃棄ロスを少なくし資源の有効活用につながります。ドライフラワーを専門にした花店は全国的に見ても数が少なく、注目度も高く、呉地域に賑わいを創出する事業となることを期待します。 

 今回助成先として採択された事業者の方、残念ながら採択されなかった事業者の方、みなさんが今後も日々研鑽のうえ呉地域の活性化、振興、発展に貢献され、また技術、事業の継承により呉地域を元気にし、心豊かで安心できる社会の実現に寄与されることを願っています。

                     平成291117

                     選考委員長

                     松尾 俊彦(広島文化学園大学 学長補佐)

 

応募助成先数・総額等状況

平成29年度 第19回 平成29年11月

応募総数 22先
応募総額 39百万円
助成先 7先
助成総額 5百万円

累計

応募総数 440件
応募総額 797百万円
助成先 146件
助成総額 137百万円

 

 

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