第21回 地域活性化支援制度
「幸運 (グッドラック)受賞者のご紹介

応募いただいた31先から選考の結果、受賞先6先、総額500万円の助成を決定致しました。

第21回 地域活性化支援制度目録贈呈式の様子

助成先及び助成理由

岩﨑農園

代表 岩﨑 太郎
新たな農業体験プログラムの整備と、直営カフェにて生産野菜廃棄ゼロを目指す取組みが地域活性化に寄与。

夕陽ヶ丘助産院

代表 五影 靖子
呉市内に無い、宿泊型の産後ケア事業を通じて、母子ともに健康に過ごせる街づくりが地域活性化に寄与。

パリ土産

代表 福﨑 千穂
地域の特産品を積極的に活用する洋菓子店という事業コンセプトが地域の活性化に寄与。

Nurse and Craft合同会社

代表社員 深澤 裕之
パラレルワークやワークシェアリングを取り入れた新たな介護事業モデルの構築が、健康寿命の延伸等、地域活性化に寄与。

広島サーモン合同会社

代表社員 奥本 芳伸
特許出願中である「2回沖出し」という独自の養殖方法を用いた、新たな地域産品づくりへの取組みが地域活性化に寄与。

呉てっぺんの家

代表 高山 芳幸
野呂山にて各支援団体とも連携しながら、新たな賑わいを創出する事業が地域活性化に寄与。

 今回は31件の応募がありました。応募された事業内容は、①呉の伝統である『ものづくり・技術開発』に関する事業が1件、②『情報、システム』に関するIT系の事業が1件、③『社会福祉・介護』に関する事業が2件、④『食』の研究開発に関する事業が12件、⑤その他サービス事業として『生活支援のためのサービス』に関する事業が15件で、その多くが起業・創業あるいは第二創業を目指す事業でした。

 これらの応募された事業案について、公益社団法人アクティブベースくれ事務局による「書面調査、実地確認」および選考委員による「書面審査」により10件に絞り、さらに令和元年1015日の選考委員会においてこの10件について「プレゼンテーションによる意見聴取・質疑応答」を実施し、厳正かつ慎重に審査を行いました。

 審査にあたっては、公益社団法人アクティブベースくれの設立目的であります「呉市及びその周辺地域において、地域の活性化・振興につながる起業・新規事業(新分野進出)あるいは社会的・文化的活動に対して資金援助を行うこと」を選考委員全員で再確認し、「起業・創業」による地域の活性化・振興、雇用創出と新規性をポイントに審査を行いました。その結果、選考委員会は『助成先及び助成理由』に紹介されています6件を助成先に採択しました。応募された事業は、いずれも事業目的、実行可能性、資金計画、利益計画や新規性等においてしっかりとした展望・計画を持ち、事業化に向け日々研鑽されておられ、優劣つけがたいものばかりでした。

 

 最近の傾向として、呉の伝統である「モノづくり」に関連した事業の応募が減少し、その一方で「生活支援のためのサービス」、「食」や「ICTIoTといった情報」に関連した事業が多くなっています。

これまで呉を象徴する伝統的なモノづくり産業は、重厚長大型の産業構造のもと長く日本経済を支えてきましたが、近年の激しい社会環境の変化のなか大きな固定設備を必要としないソフト型の産業へ拡がり、呉のモノづくり産業も変化しつつあります。それは、1980年代のデジタル革命とも呼ばれる第三次産業革命により、社会はデジタル技術の進歩を競い合い、産業のソフト化に拍車をかけたことに始まると考えられます。モノづくり産業もICTIoTAIなどの影響を受け、常時インターネットに接続されたスマートフォンやノートパソコンなどの情報機器があれば起業、創業や新規事業の立ち上げが可能になってきました。2010年代に始まった第四次産業革命では、人間とIoT(モノのインターネット)との共存、協働により、これまでのモノづくりへの概念やアプローチ方法を変える時期にきているように感じます。また、モノづくりのみならず多くの産業へのIoTAIの活用は、画期的なエボリューションを起こすことを予感させます。

 今回助成先に採択しました事業は、これまで以上に様々な業種に分かれ、社会の多様化を映し出したものになりました。子育て、介護といった生活支援のためのサービスが2件、地域の活性化のための事業が1件、食に関する事業が3件で、市民生活に密着した事業が多かったのは大きな特徴と言えるでしょう。これらの事業は、起業、創業のためIターンによる地域振興、食に関する事業によるブランド品創出や介護施設開設のための空き家活用など、二次的、三次的な地域への波及効果が期待できるものばかりです。中でも、食に関する事業はいずれも「つくる」ことを内容としたものですが、従来のハードなものづくりとは違い生活や心を豊かにするソフトなモノづくりです。これらは、地域の活性化・地域の振興をめざした商品、サービス開発に関連した事業で、地域発のブランド品に育つことを期待しています。また、子育て、介護といった生活支援のためのサービスに関する事業や地域の活性化のための事業は、地域の高齢化、景気回復を実感できない生活への不安感を反映したものであり、呉地域が賑やかで安心して生活できる街となることを期待しています。

 各助成事業の詳細については、「助成先及び助成理由」をお読みいただければ幸いです。

 

 最後になりましたが、昨年7月の大雨災害で被災された方々が一日も早く安心した生活に戻れることを願うとともに、今回応募されたみなさんが今後も日々研鑽のうえ呉地域の活性化、振興、発展に貢献され、また技術、事業の継承により呉地域を元気にし、心豊かで安心して生活できる社会の実現に寄与されることを願っています。

 

 

                 令和元年1115

                 選考委員長

                 松尾 俊彦(広島文化学園大学 学長補佐)

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